沖縄にいると戦争に賛成する声というのはほとんど聞かない。
軍隊をもつという行為に対しても否定的な意見が多い気がする。
それは沖縄という土地柄なのかもしれない。
お年寄りがみんな自分の戦争体験を話すかといえば実はそうではない。
ほとんどの人は何も話したがらないそうだ。
自分も酔っぱらったおじいからしか戦争の話は聞いたことがない。
みんな記憶を掘り返すのが苦しいぐらいの経験だったんじゃないかと思う。
先日、カフェバーで話した人は沖縄本島の人だった。
いくら聞いても戦争のことは話さなかったおばあが、
自分から話してくれたのは自分の死期を悟った時だったそうだ。
「何かを伝えなければいけない」
そういう思いだった。
結局それを伝えた一年後に98歳でおばあはなくなった。
あまりにもひもじくて日本軍の食糧庫から食べ物を盗んだことや、
北部に逃げる際の空襲の折に紙一重の差で死なずにすんだからあなたがいるんだという話や、
早々に捕虜になった時に、
山を削り空港を造っているブルドーザーを見てこれは日本は勝てないと思ったことなど、
かいつまんで聞いた話でもかなりリアリティーがあって、
衝撃的だった。
憲法9条を改正しようという動きもあるけど、
正直なところ自分は改正していいものかという疑問を持っている。
軍隊は果たして抑止力になっているんだろうか?
もしその必要性が強まってきたときには、
きっとまた戦争が起こるのではないかと思う。
その時自分はどう思うのか?
少なくとも戦争でしんどい経験をした人は、
無念なんじゃないかと思う。
おばあが重い口を開いたのも、
きっとそんな思いからかもしれない。
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